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ヴィクトリア駅から南へひたすら歩きテムズ川にぶつかる頃、それは見えてくる。
チェルシー橋を渡りきると周りは工業地帯で、トラックが通るたびに粉塵が舞い上がる。
観光客なんていない。
しかし、それは圧倒的な存在感を放ってそこにいた。

宿に戻ると、BBCのニュースが「今日は音楽が死んだ日だ」と告げていた。