中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)の反応

http://www.breast.co.jp/cgi-bin/soulflower/houdanR2/houdan.cgi
中川敬SFU) 2005/04/16(Sat) 20:49

 高田さんに会う機会といえば、いつも酒の席。ヒデ坊が飲み屋で便所のドアを開けたらケツ丸出しでクソをひねり出していたり(鍵は締めよう)、酔っぱらって俺を「オマエ」呼ばわりするので俺も同様に「オマエ」呼ばわりしたり(ケンカじゃないよ)、まあ人から見ればロクな関係には見えなかったであろうが、しかしそれでも、「抵抗」の唄を感覚的に選択し、オンボロの泣き笑いを優しく包むその唄声に、俺は、敬意を払うべき数少ない先人として、唄心のありかみたいなものを学ばせて頂いていた。
 ソウル・フラワーが『シャローム・サラーム』に<自衛隊に入ろう>を収録すべく彼に連絡を入れたとき、「これ以上<自衛隊に入ろう>で語られたくないので、CD化は辞めて欲しい」との旨を受け、残念ながらCD化を見送ったということもあったが、先人の「スタンダード」を自分のものに歌い変える、という共通の芸風をもった歌い手同士として、一度ゆっくりと話しをお聞きしたいな、と思っていた矢先の訃報であった。残念です。
 そちらでは、思い存分、気兼ねなく酒が呑めると思います。ベッピンさんも多いことでしょう(からみ酒はアカンよ)。で、申し訳ないけど、やっぱ、カヴァーはさせてもらうことにします。ごめんね。
 沢山の素晴らしい唄をありがとうございました。